風邪が原因で耳が聞こえにくくなる事ってある?
風邪をひいたせいで、なんだか耳が聞こえにくくなったという事はありませんか?
特に風邪で鼻やのどに炎症が生じると、鼻と耳、のどは繋がっていますから、耳にも炎症が起こってしまうという事があるんです。
すなわち、風邪が原因で耳が聞こえにくくなる事はあるという訳です。
それでは、その原因を深く探っていきましょう。
風邪が原因で起こりがちな中耳炎には2つのタイプがあります。
✔ 急性中耳炎
耳が聞こえにくくなるという他に、激しい痛みや耳鳴りが起こる事があります。
✔ 滲出性中耳炎
耳が聞こえにくくなる以外に特に症状は起こらない事が多いです。
子供やお年寄りの方が発症しやすいと言われています。
また、鼻風邪の場合は鼻がずるずると出てくるため、何度もかみますが、
その事により、耳管狭窄症や耳管開放症になってしまうケースもあります。
これらの症状は、似ているのですが、どちらも耳閉感(じへいかん)があるのが特徴で、耳管狭窄症では、さらに軽度難聴を引き起こす可能性があります。
耳管開放症では、自分の声が響いて聞こえたり自分の呼吸音がゴーゴーと耳に響いたりします。
鼻がひっきりなしに出ると、鼻を強くかみたくなりますが、あまり強くかみすぎると、鼓膜が破れてしまったという話もあるので、鼻をかむ時は優しく、片方ずつかむようにしましょう。
風邪が治ると耳が聞こえにくいのも治るの?
風邪が原因で耳が聞こえにくくなったという場合には、風邪が治れば改善する事がほとんどでしょう。
ですので、あまり怖がらなくても良いのですが、稀に聞こえが悪いままの場合や、
耳に違和感を感じる事があれば、早めに耳鼻科を受診される事をおすすめします。
突発性難聴は、風邪や風邪のような症状の後に発症する人が多いので、
症状を放置しておくのは、良い方法とは言えません。
突発性難聴とは、原因は不明だと言われていて、内耳の蝸牛かぎゅうが障害を受けたために、突然に起こる難聴で、その障害が内耳の前庭半規管ぜんていはんきかんにまで及ぶと、めまいが伴って起こると言われているので、要注意です。
突発性難聴の他にも、耳が聞こえにくい病気がありますので、簡単に説明しましょう。
耳が聞こえにくくなる病気
耳が聞こえにくくなる病気をいくつか挙げてみました。
・外耳閉鎖症などの外耳の病気
・耳硬化症
・メニエール病といった内耳の病気
・急性・慢性中耳炎のような中耳の病気
・突発性難聴
また、髄膜炎や脳腫瘍、脳梗塞などの脳の病気の症状で、耳が聞こえにくくなるという事もあります。
他にも病気の治療の為に飲んでいる薬の副作用でも、耳が聞こえにくくなる事もありますし、ストレスからでもなると言われています。
耳が聞こえにくい原因はストレスの場合も
ここで、ストレスと耳が聞こえにくくなる関係を少し紹介してみたいと思います。
人は時に、過度なストレスが原因となって、耳が聞こえにくくなることもあると言われています。
心因性の難聴をストレス難聴や、機能性難聴と呼ぶ事があるようです。
本人は「耳が聞こえにくい」と感じていても、検査をしても異常が見られずに原因が分からないのが特徴です。
このように、検査によってもわからない場合には、ストレス難聴だと診断されることが多いでしょう。
症状としては、両耳が同時に聞こえなくなるという特徴があり、
特に女性や子供に多いと言われています。
子供の場合、家庭や学校に問題があるケースが多いそうで、
子供が耳の聞こえの悪さを訴えても検査で異常が見られない場合は、
「仮病」と疑われる場合もありますが、そうでないのです。
このように、耳が聞こえにくくなる病気はいくつかありますので、
もし風邪が治っても聞こえが悪かったり、めまいや耳鳴りが起こる場合には、
早めに診察を受けましょう。
この場合、何科に行けばよいのかというとやはり耳鼻科が良いと思います。
必要に応じて、医師が他の科にまわしてくれるでしょう。